お前はゆっくりした声で貶めていく

ひっくり返された皿を振り返ったり後始末をしたり舐めてみたり割ってみたり汚してみたりその全てのことをしない。真新しい水色と麗しい赤色と狂おしい灰色が攻め立ててくる。歪んだ星が空に見える。鬱陶しい。消すぞ。

『救援をお願いしたい!』

『無理です』

首は絞めずに爪で引掻く。新しい傷が治らないうちに鉄を食わせる。不味いから止めてくれよ。病んでいる。わたしの中のわたしは目を細めた。笑っていない。あざけっている。

『四角い部屋の中で何をしろと!?』

『生きていなさい』

解りにくいことを言わないでおくれよ。下に見える何かを踏みつけたりする。そふぁの上でそう、ふぁー。いえーい。失格にされた審判がのたくって蚯蚓を真似る。どうしろってさあー。

か、とむいた口に齧られて痛いとも思わなかった。暫くすれば腐っていくよ。消えていかない人生。やだなあもう。

・・・。

ぷっくりした喉仏が味を変える。ごくごくと何かを嚥下してじっくりと消化するつもりだ。ねっとりした粘着質の感情。ジェリーの中に生きているのは鼠、ゼリーとともに生きてるのはラブジュース。ヤー。

『死んじゃうってばねえ』

『死ねよ』

新しくて綺麗で素敵な星はないものかしら。無いから探してみたくなる。イエーイ!