2018-09-08から1日間の記事一覧

衝撃

声がかれるほどの魂の震えは無いとしても心臓は止まるかもしれない。 彼はわたしのことを好きなのかもしれないと言ったのだが、その先を言わない。言わないならわたしは聞かない。 彼は眠るとき以外の時間眼鏡を外さない。眼は閉じている。べつに、泣いてな…

雑草

売っている食材があまりに哀れに見えて悲しむ。今もなお誰かが死んでいると思ったが実は夢見の悪さに悩む自分を確認しただけ。 目に痛いものがある。頭上で輝く太陽が、人の目玉を焼き殺す。起き上がって闇に沈め。例えようのない世界観に限って其の穴は浅く…

警告

振るった剃刀の血のほとばしり方が、映画のようで苦笑い。 朝から呼び出しを食らって、まだ顔も洗っていない。正気の沙汰じゃあない。わたしはだらだらと力を抜いて生きているというのに。 わたしの目に浮かぶのは誰かの警告で、今すぐ此処から、と、その先…