2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

墓場

墓場ですお疲れさまです 墓場ですご苦労さまです 墓場ですご馳走さまです 墓場です頂いておきます 墓場です夜遅くこんにちわ 墓場です朝早くこんばんわ こちらは墓場です。見た事も無い死骸だらけです。 こちらは墓場です。誰も知らない筈なんですけど。 こ…

あのひとがそれを甘いものじゃあないって気付くのは

これが愛だとかなんとかいうものなのであればこんなにも痛いものは無いなと思う。痛くて痛くて壊れそうに内部から引き裂いていく。けれどその痛みはハマってしまった間中は麻痺したように気付かなくって、ただ気持がよいだけの罠だ。何もかもどうなってもイ…

紺色の手紙

身体の半分を相手に預けてまるで産まれ落ちたかのように心の半分をいつの日にか相手の中に残して来たかのように忘れようとも常日頃君が恋しくて仕方ない。 分かりやすくいえば「あなたなしでは生きられない」 ふざけてわらってじゃれて泣く、永遠に続くと信…

今日も元気です!

魂が腐り始めている。やっべ冷蔵庫無いからな。 私は焦ったけど諦めた。諦めることを学ぶと結構楽だ。とはいえいままで諦めるということを知らなかったわけじゃなくて、諦めるということに慣れるまでの時間がかかった。彼らあたりはもう随分小さい頃からそれ…

生肉のダンスとそれに違わぬ望みの王様

人間に付属する生殖器を簡単に言えば空虚で広がる穴と円錐型の弾頭を持った肉の棒である。前者はどちらかといえば受け入れる側で主に分泌する。隠れている内部は酷く気味が悪いものであるのだが、幸いとこれは見えない。女は見えないものを大事にする。それ…

獣みたいににっこりわらって

抱き締めても腕の感覚が鈍るのが怖い。これから彼女が逃げたとして私はそれをつかめない。手を出してはいけない。視界の広がる中に黒い髪の毛。うるさいな、黙ってほしい。口はいらなくて、声は兎に角私の背中をつつくだけだ。すべてアイディンティティー、…

芋虫

例えどのような形になったとしても己に手足など生えずそして生まれることもないのは若干の違和感を覚えつつも理解出来る脳味噌であると言う前提なのだからそういう風に出来ていたので若干の違和感というものは結局ただの勘違いだったのだということにした。…

がたがた震える命乞いのうた

足がすくんで立てない。世界が黒くてしょうがない。夢だと思って意味がない。全てに穿たれた穴が私を喰らいますこんにちわ!空虚な穴に挨拶を交わし声が吸い込まれていく。謀殺されるのは何時も企まなかった人たち。何も企まなかった人たち。行ったことない…

チョコレート

明日からまた消えていく日常。浪費されていく感情が静かに笑っている。 なんかようか。用が無いならきえろよ。消えろよ。お前は要らない。 四角い部屋の中の精神がゆっくり鎌首をもたげて笑う。 また笑うのか。そんなにわたしが可笑しいか。 ビタービターチ…

目を閉じておいた

起き上がるようなまなざしをした。起き上がらないままみつめ返した。見知らぬ誰かが素知らぬ振りで見つめ返してきた。目を閉じておいた。 世界が滅ぶと思う。多分神さまのせいじゃなくて自分のせいでもなくて誰かのせいでもなくて、自分がなにもしなくても、…

わたしは泣いてしまう

わたしは泣いてしまう わたしは泣いてしまう わたしは泣いてしまう わたしはきっと泣いてしまう この一人だけの空間で誰にも邪魔のされない空間でけれどわたしだけは涙を流してはいけないような気がしたので溢れてきそうになる熱い何かを必死に止めようとし…

椅子から大暴落

首をしたにぶら下げるように向くと、痛かった。首は、一枚の皮が全てを繋ぎ、喉が動き、名前を呼ぶ。呼ぶのだから答えてくれよ。 魂のケースに何も入っていないと思いたくはないんだ。あの一週間に一回飲まなくちゃいけないカプセルなんだよ。ドス黒くて赤い…

ほんとはほんとうにみんなこいつが悪いんだったよ

歪んだ句読点と私たちに笑いかける同じ色をしたその人たち。もっと暗くなっていく地球。遠くから見ると本当は地球は黒いんだぜ、もっと遠く、遠く、黒い点になるくらいまで遠くから見たら。嘘じゃないと思うよ、点は点であって、真黒だから。ヘッドライトア…