2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

どうしようもない

痛みに堪える様に丸くなった背中をどうしてやろうかなんて一瞬考えた自分死ね。 かなしんでいるんですかという言葉すら軽くなる自分死ね。 頑な表情をどうにかしたくても出来ない自分死ね。 ゆるゆる夕陽が過ぎていって世界なんてみんな死ね。そんで私も死ね…

工場

そいつらはわたしの目の前に現れ、面白がりながら走り去っていった。 私のことを背中で笑っている。 せいぎのみかたはこうじょうにすんでいる。でももうすぐこわされてしまうんでしょう、猫を一匹残したまま。 わたしをさがしだしたかれらはわたしをさがして…

彼の名は

大体その男が黒幕だといってしまえば確かにそうだ。 私を扱えるのは彼しか居なく、また彼を疎み続ける彼にだってそれは漸く出来たことであって、本当の所、彼がどういう男なのかを解っていなかったに過ぎない。実質、そんなものは彼だって知りはしなかったの…