がたがた震える命乞いのうた

足がすくんで立てない。世界が黒くてしょうがない。夢だと思って意味がない。全てに穿たれた穴が私を喰らいますこんにちわ!空虚な穴に挨拶を交わし声が吸い込まれていく。謀殺されるのは何時も企まなかった人たち。何も企まなかった人たち。行ったことない砂漠の駱駝。声を嗄らしてさけぶよいつも此処をこんなにして待っている地球について。彼らの名を呼び染み付いたそのシーツに対する体液への疑問。死にゆく精虫に詩人は無駄を唱える。

 

起き上がりたくない。冷たい床の上では何もかも殺されてしまう此処は棺桶の底。土葬すらままなら無い其処。死んだら何処の行くのかと尋ねる。知らない、と私が苦笑い。短い髪の毛を自分の指で摘む。頭が重力の名の下に全て流れ落ちていく気がしてならない。あんたの詩は悲しすぎて言葉にならない。私、苦笑い。

 

 

世界はこれにて死亡、次回を、お楽しみに。