あっかんべえ

あんたはそうやって何でもない顔をする。

いつだって本当のぼくをみてないんだからさ。

 

それが悔しい。それが悲しい。それが、何。

 

愛の言葉なんか決して要らないのに、

あんたがそんな素振りを見せるから

ぼくは負けた振りをして受け入れてあげるんだ。

 

それで満足なんでしょう。

 

結局あんたはぼくの何も知れてない。

深海に光が届かないのと似てる。

 

ぼくがあんたを愛してないのと同じように

あんたもぼくを本当に愛してなんかいないんだ。

 

偽善の愛にも疲れたから、

ぼくはあんたのその背中に向かってそっと舌を出してみせるの。