飴玉を舐めていると時たま苦くなりたい自分に気付く

ぴりぴりと、尖った刺激的な味になりたいと、時たま自分に思う。

自分が、なりたいのだ。口の中に甘さを求めている分、自分は甘くないのかもしれない。

過食気味だと、一度だけ言われたことがある。甘いものに関しては過食気味だと、あの笑い顔で言われた。だがやはりわたしの中には未だに苦いものが混じっているのだ。

だから甘くならなくてはといつも思うし、それで居てたまに苦くなりたいとも思う。

苦いと甘いは違う。だが苦いと甘いとは逆ではない。味に反対というものを求めても意味がない。味に同系列はない。

全ては孤独の調味料である。